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ネオヒルワナビーの元友人

学生時代の同級生が不労所得だのアフィリエイトだの不動産投資だの言いはじめた。


彼とは1年ほど音信不通だったのだが、最近突然連絡が来た。

それは彼と彼の友人が主催するホームパーティーのお誘いで、私はたびたび彼のフェイスブックに投稿されるパーティーの様子を眺めては「ああw」という少し小馬鹿にした視線を送っていた。


実は学生時代、私は彼に少々ホの字だったことがあり、尽くしに尽くしてケンカをしまくり結果付き合うことなくそのまま疎遠になった、という恥ずかしい過去がある。この誘いも正直バカにはしていたが、一度くらいならという気持ちで参加することに決めた。


当日、千円の会費でアルコール類は持参。出てきたものは彼とその友人とその彼女が作った唐揚げ、ナス味噌のようなもの、あとカボチャの何か、というラインナップであった。正直このクオリティでしかも酒持参ならば王将か日高屋で飲みたい、と思いテンションが下がった。

参加メンバーはクラブ友達、投資仲間といったワケあり感ぷんぷんのぷんであり、一番最年長と思しき謎のおっさんと連絡先を交換した。


帰宅後そのおっさんのインスタなるものを覗きに行くと、謎の女子大生達を両手にはべらしてクラブで楽しくエンジョイしている写真がたくさんアップされていた。投稿には「芸能関係の〜さんと」「オリコンチャート◯位の〜チャンと」というハッシュタグ10段重ねくらいの人脈山脈が連なっており圧巻の一言である。


それからというもの茶化し目的で眺めていたおっさんのインスタを見ることが日課になってしまい、なんなら私より人生100倍楽しんでんじゃないかとすら思えてきた。


さて、私は今失業中で毎日ただ横に寝そべった病人のような生活を送っている。

そんな私にかつてのホの字同級生からちょいちょい連絡が来るのだが、「生活どうしてるの?」「良かったら簡単なアフィリエイト収入の方法教えようか?」「稼ぐメソッド知りたくない?」といった誘いを受けている。

どうしよう、彼は何かのセミナーに入会し会員を増やすノルマでもあるんじゃないか…と日々心配しているところである。


そんな心配とも嘲笑とも呼べる私の気持ちをよそに、彼が未来のよざーさんになるかもしれない。ネオヒルズ族なんて呼び名は古くなっているだろうから、ニューネオヒル族にでもなって六本木の高層マンションから私を見下ろし笑われる日がくるかもしれない。

そんな時が来たらシャンパンでもおごってくれ。